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少女は滝から落ちて、動け無くなっていた。
[・・体が・・動か・・・・ない。]
途中で意識も途切れそうになる。
打ち付けられたから呼吸も上手く出来ない。
誰か・・・・たす・・け・・て。
少女の意識は途切れた。
時刻は少し前、零斗の家での事。
「来ても大丈夫か?彼奴に見つかったら、五月蝿いのでは?」
話掛けているのは鷹だが
「平気よ。零斗に用事って言えば、簡単に通してくれるもの。」
意識はシェルリスである。
俺の家に来ると言っても
来るのは意識だけだが
体は図書室だろうな。
「俺の名を出すと静かになるな。」
と言いながら紅茶を啜る。
「零斗のお仕置きを受けるのが嫌だからじゃないかな?」
クスクスと笑っていて
・・たす・・・・け・・て。
風に乗って声が聞こえた。
「・・・・!!」
紅茶を措いて、ドアを直視して
「どうしたの?」
零斗の纏う気が変わった為に声を掛け
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