記憶の同調

3/14
前へ
/107ページ
次へ
目の前の少女は、逢った時よりかは元気がある。 これはあの子の記憶か? だとすれば、ここは帝国内。 [・・止めて!!・・それ以上仲間を苦しめ無いで!!] 彼女は泣き叫んでいた 「嫌だね。こうしないと、お前の力を取ることが出来ねぇからな。」 近くにいた男は死体を踏みつける。 [・・止めて!!・・やめ・・て・・・・い・・や・・・・いやぁぁ!!] 強い力と共に、俺も飛ばされた。 「・・ハァ・・ハァ。」 何だったんだ、今のは? [・・ハァ・・ハァ。・・うぅ・・・・ん?・・・・ここ・・は?] どうやら意識が戻った様だ 彼女の声が、頭の中に入って来た。 「目が覚めたか?」 驚かせない様に椅子に座って呼び掛ける [・・・・貴方・・は・・誰?] 苦しそうだが言葉を繋げてきて 「俺は陰宮零斗。ここは俺の家の中だ。君の名は?」 [レナ、です。どうして、私の声が?] 聞こえるのですか?と言わなくても解る。 レナの瞳から訴えかけてるからな。 「俺もよくは解ってはいない。多分だが、原因はこれだ。」 言いながら風帝・奏蓮を取り出して見せる。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加