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[それは、風に認められた者だけが持つ事を許されている宝剣。]
まじまじと見つめていて
「成程な。だから君の声が聞こえたのか。」
一人で納得していて
風帝・奏蓮を仕舞い
[何か聞きたい・・事が・・あるん・・で・・しょ?]
途切れながらも言っていて
「あぁ。君は風の民、なんだよな?」
静かに問い掛けると
レナは頷いた。
「帝国から逃げてきたとみて、良いんだな?」
もう少しだけ問いかけてみる
これも頷いた。
「これで最後だ。・・さっき俺の夢にお前の過去が見れたんだが、あれは一体?」
それを言った瞬間
レナは震え出し、息が荒くなった。
「大丈夫か?」
ゆっくりと撫でてやると
何とか治まり
[それは、まだ言えない。・・・・せめて・・私の心が・・決まってから・・にさせて?]
不安気に見上げてきた
「構わないよ。傷は治したと言っても熱もあるしな、言える時で構わないよ?」
珍しく柔かな笑みを見せた。
[・・・・あり・・が・・と。]
そう言った後に眠りにつく。
外は何時の間にか夕暮れになっていた。
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