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昔からこういう奴だった。
「飲めよ~。」
とにかく砕けた仲にならなければ、相手に関心を持たなかった。
「お~い~。」
だが、そんな無欲であっさりしているウィルにアトスは好感を持っていた。
「頼みがある。」
「飲めないのか。安心しろ、飲めるようにしてやる!!」
アトスは笑って続けた。
「城の隠し通路を教えてくれないか。」
「おうおう!!こい。」
アトスは眉をひそめたが、ウィルは気にも留めない。酔いのせいなのか。
「ちょっと待ってろ、飲みながら行こう。」
と言うと、人混みの中へ入っていった。
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