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1人で座っていると幼い女の子が話し掛けてきた。
「おじさんておひるのひとよね!?」
元気な声だ。
「そうだ。どうかしたか。」
「おうさまわるいひとでしょ」
「どうかな。俺はここにきたとこだからな。」
正直革命が起こる理由はわからない。悪い人間には見えなかった。
「たびびとさんなの。」
「そうなるな。」
そう言うと、彼女の目は輝いた。だが母親の呼ぶ声で仕方なさそうに、
「じゃあこんどはなにかおはなししてね!!」
と残して走って行ってしまった。何となく印象的な女の子だった。
入れ替わりにウィルが瓶を小脇に抱えて戻ってきた。
「さあ行こうぜ。」
まだにやけている。
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