科学の惑星・地球

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じゃあ、BBのテレパシー機能でお話ししちゃおっと。 僕は逃げた時と同じくらいの速さでボタンを押した。 は、はじめまして、ネズミさん。 僕は地球に生き残っている数少ない人間の1人、ルークって言います。 まだ10歳だから背は140センチくらいだけど、このボサボサに伸ばした黒髪がチャームポイント。 自分で言うのも変だけど、童顔をワイルドな髪型で隠して、モテようと努力してるんだ。 ちなみに、いまはお姉ちゃんと2人暮らし。 お姉ちゃんは17歳の大人だし、すっごい美人なんだよ?僕はお姉ちゃんのサラサラの黒髪が大好きなんだ。 でね、仲間たちは各地に転々といて、少人数で暮らしてるんだけど……。 僕は嬉しくなって続け様に話した。 「チュウチュウ」 え、いま忙しいの? 「チュウチュウ」 そっか、じゃあまた今度話してね。 「チュウチュウ」 ネズミさんは「ばいばい」と言うと、足早に立ち去ってしまった。 ……あ~あ、久しぶりにお姉ちゃん以外と話せると思ったのにな。
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