死闘、魔王ダイダロス戦

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 魔王ダイダロスの黒く大きな体から焦げた煙が立ち上った。 少し緊張の緩んだ空気に、俺の熱い息が白く漂う。 たったいま、ダイダロスがまとった鎧には大きな亀裂が入り、腰が抜けたように崩れ落ちたところだ。 足元からは突き上げるような地響きが鳴り、城内の壁がパラパラと剥がれ、城全体が今にも崩れ落ちそうな様子である。
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