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やった……。
俺たちは勝ったんだ。
ただし、こちらも無傷ではなく、これ以上の手傷は負えない、という状態だ。
いま俺の後ろで仲間の2人は力尽きて倒れているが……まぁ、死んではいないだろう。
俺は仲間の様子を確認すると、ミシミシと鳴る膝に手を突きながら、ダイダロスに視線を投げた。
……なんだ?
……よく見るとダイダロスの口元が微かに動いている。
何かと思い耳を澄ますと、ボソボソとした声が聞こえてきた。
「我、死すとも平穏はわずかなり……」
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