死闘、魔王ダイダロス戦

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「龍人アクランよ。もう時間がないのじゃ。これより我の最後の力で異世界に誘おう。安心しろ、後ろで寝ている2人も共に連れ添わせようぞ」 そう言うと、ダイダロスの指先から蒼い光線がほとばしる。 「ちょ、ちょっと待て! いきなりか!?」 「ぐふふ、もう止められはせん」 俺は思わず身構え、盾で身を隠した。 その瞬間、空から落ちるような不思議な感覚に包まれ、視界が歪み意識が遠のく。 すべてが混濁する中で、わずかな視界に入ってきたのはダイダロスが力尽きた姿だった。 「頼んだぞ……。勇者たちよ」 そう聞こえた気がした。
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