始まり。

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マカオの某所の超高層ビルの最上階の部屋の入り口に四人の老若男女が集まった。 すると入り口がゆっくりと開き、光に溢れた部屋が視界に入った。 明るすぎて中は見えることができない。 四人はこれから始まるゲームの期待ともしかしたら貧乏になるかも知れないという不安感から一歩を踏み出せないでいた。 四人が立ち止まったままいると、光の中から漆黒のスーツを着て、仮面をした人物がこちらに歩いてきた。 「どうしました?中にお入りにならないのですか?」 仮面の人物が話しかけても誰も答えず、動こうともしない。 「しょうがないですね…一番早く入った方にはハンディキャップがつくんですがね~」 それを聞いた瞬間、四人は顔を見合わせ、一斉に中へと走りだした。
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