始まり。

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なかに入った四人は入り口を入ったすぐのところで立ち止まっていた。 広々とした部屋に何かの機械が4台置いてあるだけだったのだ。 あとから入ってきた仮面の男は言った。 「人生ゲームへようこそ。」 すると四人の中で一番豪華な服を着た中年男性が初めて口を開いた。 「人生ゲームは何処だ?」 仮面の男はその問いにふふっと笑い、答えた。 「人生ゲームはあなたの目の前にあるじゃないですか。」 「なに?」 「この機械にのるとバーチャル世界に入り、そこで人生ゲームをしてもらいます。」 「バーチャル世界だと?」 「まぁ簡単に言うとあなたたちは夢の中で人生ゲームをします。」 「それはわかったからルールは?」 と若い青年が口を開いた。 「ではルール説明をしましょう。まず賭け金ですが、自分の全財産です。その金額によって最初の持ち金が代わります。持ち金は全財産の100分の1で最低金額は5000000円です。もし掛け金が最低金額と仮定すると100分の1なので50000円となります。」 「100分の1!? それじゃあこっちは大損じゃないの! 」 今度はあまり金持ちには見えないおばさんが口をはさんだ。 「大損。確かにそうかもしれませんが、そうではないかもしれません。」
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