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その瞳に捕らえられてから 何故だか会話を続けられなくて ただ黙々と 猫の後ろを着いていった。 チリン、チリン 鈴が歩くたびに鳴る。 狭い路地も 坂道も 猫は一本の線の上を 闊歩していく。 猫という日常に 何故か非日常を垣間見る。 少しの胸の高揚と 些かの燻り 期待と不安と 入り交じる今の感情が 新鮮に感じられた。
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