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白い猫は洋風の
他とは異なる雰囲気をもつ
小さな家の前で止まった。
「こんな所、あったかしら?」
猫が座る玄関の横に
看板が置かれていた。
"アートギャラリー"
白い綺麗な看板に
どう考えても遠くからでは
見えないような小さな文字
看板の意味など
まるで無いその看板に
興味をそそられる。
ガリガリガリ
「なー」
思った通りの太い声。
「ここが猫さんのお家?」
ガリガリガリ
「なー」
そう言いながら猫は私を見る。
無駄よ。
どうせ開いてるわけ無いじゃない。
だってCLOSEDの看板がかかってる。
「なー!!」
『お前。さっさと開けろ』
そう言わんばかりの声。
「分かったわよ猫さん。でも閉まってると思うわよ?」
私は取っ手に手をかけ
ゆっくりと下に下げ
そしてドアを引いた。
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