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澪「…で? 一体何があった?」
優夏「…えっ…と……信じて貰えるか、分からないけど…ι」
澪「信じるよ。優夏は嘘つかないしね。」
優夏「澪…うん。あのね、最近同じ夢ばかり見るの…。」
澪「同じ夢?」
優夏「うん。毎日毎日、全く同じ夢を。」
澪「どういう夢?」
優夏「私は真っ暗な空間にポツンと一人立ってるの。それで、突然頭上から女性の声が聞こえるんだ。」
澪「確実に女性?」
優夏「うん。優しい感じの女性の声で言うの。
ねぇ優夏。今楽しい?
って。
私は決まって
楽しいよ♪ 家族も友達も、皆皆大好き!!!
って答える。
その後は、
そう…でもね。早く…早く起きて? 早く私達の所へ戻ってきて?
って、淋しそうな声で言うの。」
澪「早く戻って来て?」
優夏「そう…。私はいつも
貴女は…誰?
って問い掛けるんだけど、返ってくる答えは決まって
優夏…私達待ってるから。貴女が目覚めるの、ずっとずっと待ってるから…。
なの。」
澪「優夏が目覚めるのを、待ってる…?」
優夏「可笑しいでしょ? それで最後に私は
ねぇ! 貴女は誰なの!? 目覚めるって何!?
って叫ぶの。
でもいつも返ってくるのは
…優夏…愛してるわ…。
って言葉。
そして、必ず目の前が段々と真っ白い霧に覆われていって目が覚めるんだよね…。」
澪「何かの前兆かも知れないね…。」
優夏「前兆?」
澪「最近変わった事とかなかった?」
優夏「変わった事? いや、別に…あっ…!」
澪「なに?」
優夏「そういえば、昨日の夢は何時もとちょっと違った。」
澪「どんな風に?」
優夏「えっと…何故か頬に触れる温かい感触がハッキリと感じ取れたの…。」
澪「頬に触れる感触が?」
優夏「うん…。正直ビックリした。夢の中なのに "温かい" って感じ取れたんだもん。」
澪「う~ん…ι その夢を見始めてからどれくらい経つ?」
優夏「確か…今日で1ヶ月目だと思う。」
澪「1ヶ月か…。」
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