第2章 アメリカのアットホームな家みたい

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そして歩いて10分後、やっと未来の部屋に着いた。てか遠すぎるだろう。 未来「純くん、あんまり部屋の中じろじろ見ないでね。」 と、くよくよしながら未来は言った。俺はその時、未来って今思うとキャワイイなと思った。 未来「あ、そうそう、純くん、私のパンツは部屋に入って左のたんすの中だよ。」 とニヤつきながら俺に言った。さっき感じた思いを返せ、このやろう、と心の中で叫んだ。そして、未来の部屋に入った。俺と未来は部屋に入った瞬間直ぐに異変を感じた。 未来「ない、ない。家具やらパンツの入ったたんすまで無くなってる。」 純「まじかよ…。何もねえ~じゃんか。」 そして俺と未来が驚いていると、未来のケータイが何もないからっぽな部屋で鳴り響いた。 未来「あ、お父さんからだ。もしもし、お父さん、何で私の私物が全てないの?」 秋「その事については夕食の時に話そう。そうそう、この部屋にもうひとつ扉があるだろう。その扉が純くんの部屋と繋がっているんだよ。確認しといてね。それじゃあ、また後で、バイバ~イ。」 そして通話が切れた。 未来「夕食の時間まで後30分あるから、早速、この扉の向こうへ行こう!」 と言い、俺の手を掴んで扉を開けた。俺は 純「おい、ちょっと待てよ。」 と叫んだが未来は聞いちゃいなかった。
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