第2章 アメリカのアットホームな家みたい

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そして一緒に手を繋いで島木城の未来の部屋の前に着いた。すると、愛さんが出迎えて、 愛「お帰りなさいませ、お嬢様、純さん。」 未来「ただいま、愛。」 純「ただいま帰りました、愛さん。」 と、言うと、愛さんは俺の顔を見て、 愛「だ、大丈夫ですか、純さん。何か大切な物を無くした人の表情みたいですよ。」 純「はい…、大丈夫です…。」 愛「そうですか、だったら良いのですが。」 と、愛さんは俺の事を心配してくれた。本当は今日一日で色々と人生に必要な物を無くしてしまいました、はい。と、心で叫んだ。 愛「それでは『島木家・赤井家記念大会』の会場に『瞬間移動』しますので、お二人共、目を閉じて下さい。」 と、愛さんは不思議な事をすらっと言った。なので俺は、 純「あの~、愛さん、『瞬間移動』って、あの名作のドラ○ンーで登場する主人公の孫 ○空気がやるあの技ですか。」 愛「はい、そうですよ。」 と、愛さんは笑顔で言いやがった。なので俺は、 純「あの~、愛さん、俺にその『瞬間移動』ってやつを、教えて下さい。」 と言い、俺は土下座した。すると、 愛「頭を挙げて下さい、純さん。」 と、笑顔で言った。俺はもうくちゃくちゃ喜んだ。だって、スタンガンを所持している未来や悪名高き科学者赤井 未久からこれからは逃げる事ができるからだ。続けて愛さんは、 愛「禁則事項ですよ。でもここ島木家で5年間働いて、体を鍛え、『気』を扱えるようになったらお教えしましょう。」 俺はそれを聞いて諦めた。なぜなら、5年間も島木家で働くという事は未来の執事になるという事だ。もう未来の執事になったら俺の貞操は無くなる覚悟を決めなければならねえ~よ。せめて、愛さんが『瞬間移動』をしている姿を目に焼け付け、独学しよう。でも『気』ってなんなんだよ、と俺が考えてると、愛さんは、 愛「あ、そうそう『瞬間移動』について後1つ注意事項を伝えるのを忘れていました。目を開けないで下さい。もし目を開けたら、視力が失われる事になりますので…。」 純「あ、そうですか…。目を閉じておきます。」 俺はもう『瞬間移動』については聞かなかった事にした。考えても悲しくなるだけだ…。 愛「それでは、行きますよ。」 と、言い俺と未来は目を閉じた。
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