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管仲の青年時代の記録はほとんどない。
若い頃に鮑叔と友人となったこと。
管仲は貧困であったということ。
それに比べ鮑叔は比較的裕福であったということ。
管仲、鮑叔がお互いに賢者であることを知っていたということ。
お互いに苦楽を共にし、信頼しあっていたということ。
そして二人は斉の国の公子の教育係として赴任することになったこと。
これらは明確にわかっている。
いくら能力があったとしても、貧しい低い身分から一国の公子の教育係になったのである。
その道のりはかなり険しいものであっただろう。
異例の抜擢には違いなく、ようやく管仲に一筋の光が射したといえる。
だが、管仲の人生はここからますます波乱万丈となる。
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