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桜
「ぅ……ぅう……!はぁっ」
桜(M)
「 僕はいつから、僕でいられなくなったのだろう
僕はいつから、僕を見失ってしまったんだろう
真っ赤な光が辺りを包んだ
自分の身がどうなっているのかよく分からない」
翔羅
「熱い……苦しい……誰か」
桜(M)
「 誰かが
途切れ途切れに言った。
僕は段々、
解らなくなっていく」
翔羅
「痛いよぉ……」
桜(M)
「 熱いのだろうか
僕はそれすら確かめられない
辺りを見回してみるけれど
何も理解出来なかった
いつか解るのだろうか
苦しいという意味も
熱いという感情も
理解出来た時には、この身は滅んでいるかもしれない」
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