出逢い

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なんだか少しドキドキしてきて、あたしは彼のそばを離れた。 ベンチを囲んでいる壁の外側にもたれてバスを待つことにする。 あたしが住んでるとこには、こんな小さな小屋みたいなバス停はない。 あってせいぜい屋根や、プラスチックだかガラスだかで作られた囲いだ。 周りを見渡せば、どこもかしこも緑って感じで、 あたしは改めて、田舎だなぁなんて思った。 夏だし、暑いけど、 風はどことなく気持ちいい。 なんで立って待ちぼうけなのかは謎だけど。
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