推定彼女

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「なんなんだよ、もう」 誰もいない空間で呟く。 あたしのほうを向いて固定されている扇風機。 咎める人は今はいない。 文句を言われなくて嬉しいはずなのに、全然楽しくない。 なんかもう、いいや。 スイッチを切った。 途端に噴き出してくる汗。 「あっつぅ…」 だるそうに呟いて、ごろんと横になった。
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