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「俺は別に良いんだけどさぁ、
蜥蜴さんが可哀想だよ?」
エースが変わらぬ笑顔で言う。
忘れていた……
今は社会の時間だ…。
グレイ=リングマーク先生。
体育の担当でもある。
黒い髪と蜥蜴のタトゥーが素敵な先生だ。
真面目な顔でこちらを見ている。
「よそ見しないように」
そんな格好良い表情で言われたら、
逆らえないじゃないですか…!
…ちょっとエースから黒いオーラが、
出た気がするが気にしないで置こう。
社会かぁ……
まぁまぁ得意なんだよね。
…………多分。
「あ、今日テストじゃない…!!」
「あはは、今まで忘れてたの?
馬鹿だなぁ」
「うるさいわ。
言っても信じないでしょうが、
私これでも30点は取れるのよ!」
私はどうよ!といばって見せる。
エースの事だ、勉強なんてしてないはず。
…私より悪いはずだ!
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