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台にのぼればいいのにと思ったが辺りにそういた物は一切なく諦めては背伸びしてる姿があった。そんなに面白い本なのか。
だったら後で表紙だけでも見させていただくかなんてかんがえながら、女性の横にたった。
「これですか?」
俺かっこよくない!?
この女の子が佐藤さんだったらよかったのに。まあそんな偶然なんてこの世にない。…と思っていたのに
「佐藤さん…?」
この長い髪の毛に落ちついた雰囲気はこの人しかいない。
「ありがと…」
といいかけ俺の方をみる。すると固まった。
「ぁ…、えっと、これ面白いんですか?」
やばい。どうしよう。
二人きりだし。なんかいい雰囲気(?)じゃね?上手い言い回しができない。
なんて思いながら本に目を向けると、すぐになくなった。
一瞬だけみた絵には、肌色が多かった気がする。それはきっと俺の目が悪くなったせいかもしれないが。
「みた?」
「へ、」
本を大事そうに抱えて俺の方をみる。
何をみたかはわかんないけど、久しぶりに俺の顔をみて話される感じにうっかり昇天しそうになる。
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