SHUHEI 玖

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      「御馳走になりました、ありがとうございました」 「ご馳走様でした!お邪魔しました!」 「また遊びに来てねー!」 夕方になると祝賀会もお開きになり、田辺先輩と巧が帰って行った。 玄関先で二人を見送った後、おばさんと遼先輩とさおりと翔と俺は家の中に入って行く。 「柊平君が我が家の一員みたいな行動してるのは何故ですかね?」 やっぱり翔に突っ込まれてしまったか。 「今日も帰らないつもりですか?」 「あ!? なんちゅー言い草だよ糞眼鏡!直ちに出てけってか!?」 「別に今更うんざりしませんけど、自然と溶け込もうとしてるのが図々しいなと」 翔は心底ムカつくけど、小木原家の空気のように振る舞ったのがバレてしまったのは痛い。 しかし遼先輩が速攻風呂に行ってこの場に不在という点は助かる。 「うっせ!とっととあっち行けや!しっし!」 俺は翔をリビングの奥へ追っ払い、その直後にさおりの腕を廊下まで引っ張ってドアを閉めた。 「ちょっと、何?」 さおりは不審者を見るような怪訝な顔を俺に向ける。 襲わねーよ。
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