朝の予感

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ジリリリリリ… ジリリリリリ… 「うーん…ムニャムニャ…」 ジリリカチャ!… まだ眠そうな目をこすりながら目覚ましを止めた 「起きるか…」 まだ受験勉強の疲労が残っている体をダルそうに起こす 「昴~起きなさ~い!今日は入学式だろ!初日から遅刻なんてするんじゃないよ!」 と母の声が下の階から響いてくる 「もう起きてるっつの…」 この少年の名は 進藤 昴 (シンドウ スバル) 今日から地元の羽星(うぼし)高等学校に入学する 年は15才であり、髪型は白みがかった髪がまじっている その白髪まじりの頭をくしゃくしゃしながら階段をかけおりる少年の後ろ姿はまだ幼い 「ご飯できてるからさっさと食べちゃってね」 昴はいつも規則正しい生活を送っているつもりなので学校までの時間には十分余裕がある 「ふぁいふぁい」 あくびをしながらぶっきらぼうに答える昴 しばらくして学校の支度が一通り終了し、一度自分の部屋に戻る すると見慣れた携帯に一通の新着メールが届いていた 「朝っぱらから誰だよ…」 と面倒くさそうに携帯を開くと送り主の名前は 菅原 幸乃(ズガハラ ユキノ) と書かれていた 肝心な内容はというと [下こい!!] という超短文だった 「もういるのか…早いなあいつ」素早くメールの返信をした昴は窓から自宅の前で髪型を気にしている幸乃を見て 急いで玄関へ向かった 「もういくの?」 「うん、いってきまーす」 「気をつけてね~」 母と他愛もないあいさつを交わし家を出る 昴は鏡とにらめっこをしている幸乃の肩を叩く 「よっ幸乃っ」 「ふぇぁ!?遅いのよ全く!」 「ごめんごめん!…ん?お前今日は気合い入ってんな」 「な..何よっ///ジロジロ見んなバカっ!」 朝から昴と日常の会話を交わしているこの少女の名は 菅原 幸乃(スガハラ ユキノ) 昴とは幼稚園からの幼なじみでとても仲が良い 世話焼きで俗に言うツンデレというやつである 外見は黒髪のツインテールで元気な女の子という感じの髪型だ 「なんか今日は不幸な事が起こりそうな気がするな…」 「は?何でよ?」 「何でって聞かれてもな…なんとなくだ…男の勘ってやつだな!」 「はぁ~それを言うなら女の勘でしょ!!あぁ!そうそう!そういえばね…」 楽しそうに話ながら歩きだす二人 彼が言った言葉はあながち間違っていない事だとまだ二人は知らなかった
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