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『ЖRoyal・q・CopenhagenЖ』とは、世界的に有名なメーカーがあるデザイナーに依頼して作らせた世界に数個しか無い花瓶の銘
ある噂では、そのデザイナーはアイスがお好きみたい
だが、此処では関係無いらしい
「R…『ЖRoyal・q・CopenhagenЖ』だと!?」
強面の男は顔を真っ青にして、逃げようとした
「ねぇ、逃げる気だよね?」
少年は強面の男に言う。
「そうですよ、花瓶を割っておいて逃げる気ですか?」
いつの間のか、花屋も隣に立っていた
周りの人々も、強面の男を冷たい目で見ていた
「クソッ!払ってやるよ!」
強面の男は言い放つ
「アンタには無理だよ、それは何億もするんだよ?」
少年は残酷な言葉を言う。
強面の男は、泡を吹いて倒れた
「ククク、騙しやすいな」
少年は笑っていた
「さすがだね、あの花瓶は数千万位の価値しか無いはずだよ」
少年の後ろに立っていたのは、先程まで子供たちに囲まれていたアイスが好きな若い男がいた
「あなたですね?あの『ЖRoyal・q・CopenhagenЖ』を作ったデザイナーは」
アイスが好きな若い男は首を竦める
「分かってしまいましたか…そうですよ、あれは私の作品です」
そう言って、アイスが好きな若い男…もとい、名の知らないデザイナーは歩いていく
「此処は楽しい場所だな」
少年はそう言って、歩き出す
此処は騙し騙される人たちが、溢れかえっている
「さて、次の標的はアイツにしよう」
少年は、いかにも騙されやすい好青年風の男を追う
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