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「ほんまに、ありがとうございました。」
涙を堪えて、深々と頭を下げた。
そして、母に振り返り
「ありがとう、オカン…」
そう呟いた。
葬式は、3日後に行われた。
お金とかは、親戚が出してくれた。
遺影には、ずっと見たかった、オカンの笑顔。
もう二度と見る事はできひん。目に焼き付けとかなアカン。
親父は、こうへんかった。
当たり前やね。
だって、自ら殺したんやから。…というか、親父は逃げた。
何処にいるのか、わからへん。親父は行方をくらましたんや。
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