1559人が本棚に入れています
本棚に追加
お別れの時がやってきた。
オカンは棺桶の蓋が閉じられ、見れへんくなった。
黒いリムジンのような車に、オカンが運ばれて行く。
オカン!
行ったらアカン!!
本能的に、オカンの棺桶を掴んだ。
「オカンを連れてったらアカン!」
棺桶を運んでたオッサン達が、驚いた顔で俺を見る。
「オカンを連れてかんといてっ!俺にはオカンしかおらんねんっ!」
「ジョニー君!」
叔母さんが、俺を抑える。
「離せっ!離せっ!オカン!」
俺は暴れるしかできへん。
「ジョニー君!すみません、お願いします。」
叔母さんが見知らぬオッサンに声をかけた。
オッサン達は叔母さんの声を聞くと、黙って頷き、オカンを車に乗せた。
最初のコメントを投稿しよう!