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俺が黙っとると、オッサンが
「…まぁ、ええか。まだ部屋が残っとる。自分には、帰る家がないんやね?」
と言った。
俺は激しく首を縦に振る。
オッサンはニッコリと笑って
「ほな、今日からここが自分の家や。ようこそ、『こどもの家』へ!」
と言った。
オッサンは両手をいっぱいに広げ、歓迎しとるんやろな、と伝わって来る。
「自分、名前は?」
「…ジョニー…」
「ジョニーか、ええ名前やな。今皆は大広間におるで。ほな行こか。」
なんや、このオッサン…。
フレンドリー過ぎやせえへんか?
とりあえず、手招きをしとるオッサンに着いて行く。
廊下を進んで行くと、賑やかな声が聞こえてくる。
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