新しい生活

23/37
前へ
/345ページ
次へ
「ガム、おまえあんまそーゆー事聞くなや。」 マックがガムをお説教しとる。 「…マック」 マックの名を呼んだ。 マックがコチラを見る。 俺はマックに向かって首を横に振り「話すからええよ。」と言った。 どうせ、話さなアカン時がくる。 それが、ただちょっと早まっただけや。 俺は一回深呼吸をして、話し始めた。 オカンの話し。 親父の話し。 俺の幼い頃の話し。 そして…… オカンが親父によって殺された話し……。 俺がここに来た理由。 全て、包み隠さず話した。 皆は驚く事なく、ただ黙って、俺の話しを聞いてくれとった。  
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1559人が本棚に入れています
本棚に追加