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部屋に行くと、スーツ姿のエースが。
何でスーツ…?
「あ、ジョニー!はよ着ろ!」バサッと渡されたのは、エースと同じスーツ。
「これ、どうしたん?」
「あぁ、オッサンからパクった!それより、これ、胸ポケに入れろ。」
そう言って渡されたのは、緑色のスカーフ。
エースの胸ポケを見ると、お揃いの黄色いスカーフが覗いてた。
「…何でスーツ着るん?」
「これが、俺らの戦闘服。まだ13歳の俺には結構着慣れない服やけどな。成長期やから、すぐサイズ変えなアカンからめんどいわ。…そんな事より、はよ着ろ。」
俺はスーツに袖を通した。
幸い、俺の身長と同じぐらいのオッサンのスーツはピッタリやった。
「うん。ピッタリやな。」
エースがニカッと笑った。
俺もつられて笑った。
さっきの女子に振り撒いた笑顔ではなく、ほんまもんの笑顔。
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