変わらない日

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朝五時、早起きな訳じゃない、ただ夢を見る日は決まってこの時間に目が覚め、しばらく体が動かない、昔からたまにあることだから気にならない、不思議とその時間は俺に心地よさを感じさせてくれる。 時間が経つに連れ徐々に体が動く、俺は手早く身支度を始め学校へと向かった。専門科を希望した俺の行く学校、誤算だったのは路線がなく、通学手段は自転車で30分だった事、一年も行くとさすがに慣れて苦労には思わない。 「お前には時間の感覚がないのか?」何食わぬ顔で登校し、四時限目の終了五分前に教室へ来た俺に呆れた教師からの一言、この一週間俺には10時までに登校した記憶がなかった。だからどうとも思わず教師をよそに俺は机に突っ伏してそこからの二度寝に入った。
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