事の始まり

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「私」は高校二年生、普通で平凡な日常を送っている。 高校と家が遠いためか余り高校の友人とは遊ばず、家が近所の悪友と日々を過ごしている。 かく言う私もおよそ褒めるべき所が無い人間である。 自分で言うのも何だが、わがままで怠惰で天の邪く、人の不幸をおかずに飯が三杯喰えるという、まさに妖怪のような人間なのである。 奈良の片田舎に棲息していて良く近所のファミレス「ジョイフル」に出没しては悪友と一緒に飲んだり喰ったりしている。 時は遡り中学三年の3月某日 今日も今日とてジョイフルに集まった面々 「よっしゃ~、全員受かったな~乾杯や~」 乾杯の音頭を取ったのは悪友「くらっち」だった。
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