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「じゃあ、今日は何処で寝泊まるの?」
「………」
「俺ん家に今日は泊まるとか…?」
「…」
コクンと頷くと、さっき渡した冷めかけたスープをのんでいた。
その間に俺は頭の中で色々整理する。
彼女、千華には親も家も金も携帯もない。
普通だったらホームレスだと決めつけたいが、服装がそもそも違う。
こじきだと、暗い緑色の服だったり
土色だったり………まぁ、それは俺の考えだからな。
人それぞれか。
「…晋…さん?」
しまった。
今日、千華が泊まるからってフリーズした。
「大丈夫だよ。平気平気」
多分…いや、絶対。
“多分平気”じゃ、下心があるになるだろうしな。
だ、だからといって俺はそんな疚しい(やましい)気持ちではない。
それは断言出来る。
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