12人が本棚に入れています
本棚に追加
って、なんで必死になって否定してるんだろうか…
「…ご馳走…さまでした」
「あ、いえ。お粗末さま。」
と微笑み
千華が食べ終えた食器を流し場へ運びまた、千華のもとへ戻る。
「…なんか、すみません…。」
「え、どうしたの?急に…」
俺が困った反応を示すと千華は肩を一瞬揺らし、光を失っている目を開いて。
「あ、いや…な、なんでもないです!」
と、動揺を見せた。
短時間でも千華という彼女を把握したと思う俺は、彼女にしてはおかしいと思ったのだ。
だけど、ここで指摘するのもおかしいと自分に言い聞かせ、そっか。と呟く。
そして、千華は布団に潜り寝息をたてる。
なんというか、男に対して無防備だよな。
いや、これはただ単に男として見られてないのでは?
…あり得る話しだ。
俺はかつて何度女に間違われただろうか、いや数えてない。きっと数えていたら落ち込んでしまうからな。
まぁ、それはさておき。明日は気分転換に外に出掛けよう、丁度休みで給料も入ってそう日にちに経っていない。
そうと決まれば早く寝よう。俺は千華から離れた場所で眠りに落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!