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千華が今どんな顔で、どんな表情で言葉を紡ぐのか
俺には既に見えなくなっていた。
目の前には真っ暗闇が広がっていた。
「千華！？千華！！どこにいるんだ！？返事してくれ！！」
腕を伸ばそうにもあがらない。
立ち上がろうにも脚に力が入らない。
俺の身体なのに言う事をきいてくれない…！
｢晋さん…今あなたはきっと暗闇の中でしょう｣
｢ち、千華！？どうして！？どこに！？これはなんなんだよ！！｣
「晋の暗闇は私が最初の頃出会った時のもの。私が見ていた世界の色。全てが見えなかった世界」
｢千華の世界…？｣
なんだ？千華の声なのにどこか冷たくて怖い……？
怒っている？
「私を大切に保護して、世話をして面倒を、みてくれた晋さんは私達からみても神様からみても行いが良い人間でした」
神様？私…達？
「だけど、あなたと暮らしてきてわかったことがありました。」
身体を起こすのがだるい。
なんだ………これ………倒れる…
「あなたは生きる事に飽きていた。それだけではない死ぬことも楽しみさえもなにも考え、感じないでいた。」
千……華……？
俺は身体を起こすとこが出来ずただ、千華の話に耳を傾けることしか出来なかった。
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