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ピピピピピピッ
-パシ-
朝からうるさく起床を示す音が部屋の中で鳴り響く。
「変な夢…見たなぁ…」
そうつぶやき、左手首の蚯蚓脹れしてる傷に触れる。
「彼氏と別れたから…かな。」
たしか、そう。
もう過去のこと。
好きな人と別れた。
今までは、この人の為に生きようと思っていたのに。
突然の別れ。
私は愛人だったみたい。
あの人にはもう奥さんがいて。子供もいて。
そんな話しをされた。
そんなのさ。
何にも持ってない私が敵うわけないじゃない。
それでも
そんな次の日でも
朝はやってきて、仕事をしろと促す。
仕事なんて行きたくない。
こんな泣き腫らした顔で外に出たくない…
でも。まだまだ私が処理しなきゃならない仕事は沢山会社にあるもので。
仕方なく思い腰をあげて着替える
「リスカどうしよう。」
今の時期はそんな暑くも寒くもない気温。
動き回れば汗が滴る。
長袖…薄いのあったかな。
「はぁ。」
本当に嫌だ。今の私には日差しがとても痛い。
髪の毛も…昨日シャワー浴びてないし…
今入る時間ないし。
汗ふきシートで身体はふいて。髪の毛は縛っておこう。
重い鞄を肩に担ぎ外へ出る。
「おはようございます」
「お、おはよう…ございます…」
びっくりした。
隣に住んでる人と偶然会ってしまった…
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