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えーとたしかお隣の… 「いずみたに…さん?」 「え?」 あ、もしかして 「ち、違いますか…?苗字…」 「読み方は確かにありますけど俺の名前は泉谷(せんたに)っていうんです」 「へぇー、綺麗な名前ですね!わ、私は蓮美 (はすみ)って言います今更ですがよろしくお願いします。」 「はい。よろしいお願いします それより、仕事。いいんですか?時間。」 腕時計を指さされ時間を確認する。 あぁ、これはゆっくり歩いていたら確実に遅刻の時間だ。 「あ、ありがとうございますっ!仕事行ってきます!」 私は、彼の言葉を聞かずその場をあとにする。 「行ってらっしゃい。 元はすみしんさん。」 ----------- それにしても、女は恋の立ち直りが早いと言うけど。 私自身それに今納得してる。 つい昨日まで付き合ってた男性と別れて、近所の男性に惹かれているのだから。 今まで顔を合わせる事もなかったのに。 泉谷さんか… 今…彼女とかいるのかな…
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