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  そして、数時間経っても目を開けない少女だが 再び頬に手を添えてみるとだいぶ暖かくなっているのに俺はホッと胸を撫で下ろした。 「……起きたら温かいスープでも飲ませるか…」 ふと、冷蔵庫に何か入っていたかな と思い、台所に向かう。 「…スープ…にはなりそうか…」 材料を見て、作業にとりかかる。 最後の仕上げの際、じっくり煮込むのに鍋から離れ俺はやらなきゃならない事を思いだし。 後ろを振り向いた。 瞬間 少女が上体を起こしてこっちを見ていた。 「ここは…どこですか…?」 否 開いてない目で顔をこっちに向けていた。  
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