謎の伝言

11/11
80人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
―ハア…ハア…ハア。 僕は学校に着いた。雨のせいで体が濡れてかなり寒い。 香奈とは学校が違うけど、斎藤先生は知っていた。 「あれ?直也か?どうしたんだ?」 「斎藤先生!香奈から話は聞きました…!行方不明になったヤツの携帯電話を貸してください!」 「!! 何か知ってる事があるのか!?」 僕は縦に首を振った。 「はい。携帯電話の未送信メールのボックスに伝言があるんです」 「そうだったのか…。分かった。俺は色々とやらなきゃならない事があるから、何か分かったら教えてくれ」 先生はそう言いながら携帯電話を僕に手渡した。 「ありがとうございます!」 僕は携帯電話を起動させて未送信メールのボックスを見た。 『さ』…。 未送信メールには『さ』と書いてあった。 ますます意味が分からない。 「どういうことなんだ?」
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!