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―ハア…ハア…ハア。
僕は学校に着いた。雨のせいで体が濡れてかなり寒い。
香奈とは学校が違うけど、斎藤先生は知っていた。
「あれ?直也か?どうしたんだ?」
「斎藤先生!香奈から話は聞きました…!行方不明になったヤツの携帯電話を貸してください!」
「!! 何か知ってる事があるのか!?」
僕は縦に首を振った。
「はい。携帯電話の未送信メールのボックスに伝言があるんです」
「そうだったのか…。分かった。俺は色々とやらなきゃならない事があるから、何か分かったら教えてくれ」
先生はそう言いながら携帯電話を僕に手渡した。
「ありがとうございます!」
僕は携帯電話を起動させて未送信メールのボックスを見た。
『さ』…。
未送信メールには『さ』と書いてあった。
ますます意味が分からない。
「どういうことなんだ?」
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