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気がつけば、夕焼けが空を覆い尽くしていた。
黄昏時…。
「謎が増えていくばかりだな」
「聞いてみよって!」
「えっ?聞くって…誰に…?」
「直也のお父さん以外に誰がいるのよ!?」
「えぇーーーーーー!!」
僕のお父さん茂(しげる)はオカルト系列の話などを非常に好んでいる。子供の頃に脅かされていた記憶がある。
「ホントに?ホントに聞きにいくの?」
「ダメなの?」
「いや…。ダメじゃないけどさ…」
父親の仕事の事を僕は何も知らない。家にもなかなか帰ってこない。そのため、家には僕と母親の2人だけだ。だから、正直会いたくはないんだけど…。
「分かったよ…。じゃあ明日朝の10時に一度俺の家に来て」
「うん。それじゃまたね」
香奈はスタスタと歩いていった。
「とりあえず…父さんに電話だな」
僕は家の中に入った。
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