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閑静な住宅街。そこに僕の家がある。主に黄色で構成された建物に僕は住んでいる。
「母さん…明日父さんに会いに行ってもいいかな?」
「…勝手にしなさい」
母親は父さんと別居してから僕の目をみて話そうとしない。
「分かった。会いに行くね」
「…」
僕は食卓を離れて、自分の部屋へと向かった。
「父さん出るかな…」
プルル…。ガチャッ。
「直也か…どうした?」
「あ、あのさ明日聞きたい事があるから聞きにいってもいい?」
「私に会うと言うことか?」
「うん」
しばらく間が空いた…。
「分かった。明日は仕事が休みだから会おう」
「うん、ありがとう。香奈も連れて行くけどいいよね?」
「構わん。じゃ、私は今日中にやっておきたい事があるから失礼する」
ツー…。ツー…。ツー…。
「後は香奈だな…」
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