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僕は大急ぎで準備に取りかかった。
「寝坊するなんてな…」
プルル…。
「あれ?電話だ…。北島?もしもし?」
「もしもし!?直也!助けてくれ!!」
「何だよ?大声で…」
北島(きたじま)はかなり焦っていた。その中に恐怖もあった。
「さっきからおかしなメールが届くんだ!宛先のないメールが!!」
「僕にどうしろと?」
「っ…!そ、それは…。と、とにかくヤバいんだって!」
北島は狂ったように叫びまくっていた。
「もう、俺の家の前まで来てるんだ!!」
さすがに僕にも焦りを感じた。
「大丈夫か?北島?」
「だ、ダメだ…。もう、俺の部屋の前まで来た」
嫌な予感がした…。
藤岡の時と同じ感じ…。
「北島!!おい!」
「ひっ…。う、うわァァァァァ!!!!!」
ザザザザ…。
ノイズがかかってしまった。北島の断末魔の叫び。予感は確信へと移り変わった。
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