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「北島!?おい!!北島!!」
応答がなかった。僕は携帯電話を握りしめた。
「大きな声出して…。どうしたの?」
「俺の友達が3人目の被害者になった…!!」
「…!? そんな…!」
僕は震える指で携帯電話のボタンを押した。
プルル…。ガチャッ…。
「直也か。一体何時になったら来るんだ?」
「ごめん、父さん!!もう少しかかる!!」
僕は一方的に電話を切った。
「ちょ…。どこ行くの!?」
「僕の友達の家だ!!急がないと…!!」
僕は荒々しくドアを開けて、玄関まで全速力で走った。
「待ってよ!!」
香奈は後を追った。
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