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ザァーーー…。
雨は大きな音をたてて屋根をつたう。
バケツをひっくり返したような雨とはこの事だろう。
暗い部屋。つけっぱなしのテレビはノイズがかかり白黒になっている。
「いつの間にか寝てたのか…」
僕は目を覚ました。手に汗を掻いている。
「嫌な夢みたな…」
僕は時計に手を伸ばして時間をみた。
時刻は午前3時をまわっていた。
もう一度布団に入り、眠りにつこうとした…。が無理だった。
夢に出てきたものが頭から離れない。遠くでまだ声がする。
「私、メリーさん」
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