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「今までだと携帯電話の未送信メールボックスに…」
僕は直也の携帯電話に手を伸ばした。
やはり…文字が残されていた。
「『び』…。くそ…!意味が全く分からない!」
コン、コン、コン!ガチャッ…。
「真一…。お母さん、買い物に行ってくるから。…あれ?直也くん、真一は?」
僕は口を開く事ができなかった。
「それ…。真一の携帯電話よね?真一はどこに行ったの?」
僕は真実を話そうとした。しかし、それよりも先に香奈が口を開いていた。
「真一くんは…事件に巻き込まれました。最近、高校生が似たような事件に巻き込まれているのはご存知で?」
「あなたは…香奈ちゃん?大きくなったのね…。真一から話しは聞いてるわ。それに真一が巻き込まれましたってどういうこと?」
北島のお母さんの目には涙が溜まっている。
「原因を今、香奈と一緒に探っているんです」
「あなた達2人で?危険な事はするんじゃないよ…?私は警察に電話してみるから」
「お願いします…」
僕と香奈は北島の家を跡にした。
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