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「父さん、ごめん!遅くなった!」
「やっと来たか…。入りなさい。話を聞く用意ができている」
「おじゃましまーす…」
僕と香奈は恐る恐る中へ入った。中には、骸骨の模型、ビンに入っている目玉のような物体、世界中のオカルトに関する本など恐怖を感じるものがたくさん散りばめられていた。
「そこに座りなさい」
「はい…」
お父さんはコーヒーを香奈と僕に渡してきた。
「飲みながら話そう。何について聞きたい?」
「最近、地元の高校生が行方不明になるんです!さっきも、直也くんの友達が犠牲に…」
お父さんはコーヒーすすり、一息ついてからゆっくり話し出した。
「『メリーさん』だな」
「メリーさん…?」
「そうだ。30年前に本当に起きた事件について話をしよう」
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