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「いってまーす!」
「直也!忘れ物ないの?」
「ないよ!もう遅れちゃうから行くね!」
「そう?行ってらっしゃい」
僕は迎え風をもろともせず突き進んだ。それからバスに乗り学校へ向かう。このバス停からおよそ40分で学校に着く。
「直也!おはよー!」
「香奈(かな)!このバスに乗ってたんだ!」
「うん。今日から」
「そうなんだ」
彼女は僕の幼なじみの松下香奈(まつしたかな)。
僕と香奈はバスが発車してからずっと喋っていた。
「次はK高校。K高校。お降りの方はブザーでお知らせ下さい」
「もう着くね。じゃ、またな」
「うん。また」
僕はK高校に通っている、高校1年生。香奈はH高校に通っている、高校2年生。僕より1つ上だ。
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