80人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
「おっす!直也!昨日のバレー見たか?」
「おはよう!昨日寝ちゃってさ…」
「何だよ~」
あはは…。と僕は笑い、その場をやり過ごした。
スポーツはそんなにみない。専ら、バラエティー番組を見ている。
僕は視線を他に向けた。
「藤岡(ふじおか)?何してんの?」
「な、何でもないよ…」
彼は手にしていた携帯電話をパタンと閉じ、ポケットに入れた。そしてそのまま走り去っていってしまった。
「お、おい!SHRもう始まるってば!!」
僕の声は藤岡には届かなかった。
そして、その日から彼の姿を見なくなった…。
最初のコメントを投稿しよう!