序章 はじまりの町

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「何故、旅に出る。それは悪がそびえ立っているからだ。 ……こんな理由は不純かな?」 アレンは隣に佇む少女にたずねた。 「不純ですわ」 メルラは即答した。 アレンとメルラ 今まさに、故郷の町を出て通称『壊滅事件』と呼ばれる事件の調査に向かうところである。 「それにしてもあいつらは何処にいるんだ。 長年連れ添った幼馴染みの旅立ちに遅刻とは」 「あなたの、普段の行いが悪いのですわ。私の行いでは庇いきれぬほどにね」
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