【第2章】安心出来るは母の胸…ツルペタでもそれは変わらない

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村長さんの奥さんの名前は『ムシュミ』さんだ。 ムシュミさんは決して無趣味な訳ではない。 単にそういう名前なだけである。 (ここ重要…でもない。テストには出ないから安心してくれ)。 「ジング…ようやっと精霊さんが来てくれたんやねぇ…良かった良かった」 頭に暖かい手の感触がある。 ムシュミさんは、村長さんと一緒に俺を大切に育ててくれた人だ。 10年前、村長さんと同じように俺の事を心配してくれた。 「えへへ…俺もすっごく嬉しいんだけど、これ…どうしたら良いのかな?俺、精霊の事を何もわからなくてさーってか、やっぱり、この顔面にへばりついてるのが精霊なんだね」 「ああ…そうじゃよ」 「さてさて…それじゃぁ私に任せて…」 「ありがとう…」 俺は心から感謝した。
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